Beachside Magazine vol.61 
「ビーチサイドカレンダー的写真撮影法~応用編」

kite

picture of the issue vol.61 “route 134”

みなさん、撮りまくってますか~!

前回の基本編にひきつづき、今回は応用編です。
前回の基本編では心構え的な話が中心でしたが、今回はいよいよビーチサイド流撮影テクニック(というほど大それたものではありませんが..)を伝授します!

縦位置で撮る

一般的には写真は横位置で撮ることの方が多いと思うのですが、
僕はカレンダーで使うために縦位置の写真を撮ることが多く、縦位置の写真を撮り続けているうちに縦位置の方が撮りやすいと感じるようになってきました。
横位置の写真は横方向の広がりが感じられるというメリットがありますが、
海を撮る場合は縦方向の方が画面に変化がつけられます。
海の景色というのは、道、砂浜、海、遠くの山、空、などが縞状に重なっていて、単純化すると横縞模様になります。
つまり、横方向の変化が乏しく、縦方向に変化に富んでいるのです。例えば、空のグラデーションも縦方向に変化してきます。
縦位置で切り取った方が変化が感じられる構図になりやすいのです。

ひとつ、縦位置で撮影する際に僕がとまどったことがあります。
カメラを縦位置に構えるとカメラの液晶画面が真っ黒になって何も見えなくなる、という現象が発生したのです。
原因はサングラスの偏光レンズでした。
全てのカメラで同じことがおこるかわかりませんが、
今は、サングラスをしているときは首を横にかしげて撮影するか、それが面倒ならサングラスをはずすようにしています。

水平線を下の方に

ビーチサイドカレンダー的写真の基本の構図をひとつ紹介します。
ポイントは水平線の位置。海の写真を撮るときに水平線が画面の下のあたりにくるようにします
画面の上8割が空、下の2割が海、という具合です。
何もないスペースが画面の大半を占めることになるのですが、そのおかげで広々した感じがでます。

といっても、これは構図の一例にすぎませんので、いろいろな構図を試してみてください。

高等テクニック~シャッター半押し

これはビーチサイドカレンダー的写真撮影法の中で、唯一「難しい」テクニックです。
といっても、ごく一般的な技術なので、何回かやってみればわかると思います。
なにはともあれやってみましょう!

写真を画面の大部分が暗くつぶれてしまったり、逆に真っ白になってしまったりすること、ありますよね。
そこまでいかなくても、全体的にもう少し明るくしたい、とか明るい部分のニュアンスがつぶれないようにしたい、と思うこともあります。
この問題を解決するためのテクニックが「半押し」です。
明るくしたいときは、まず暗い部分を画面中央にくるようにして半押し(暗くしたいときは明るい部分を画面中央に持ってきて半押し)します。
すると暗い部分がつぶれないように画面が明るめに調整されます。
そうしたら半押しの状態を維持したまま、撮りたい方向にカメラを向けてシャッターを切ります。
このようにして暗い場所や明るい場所がつぶれないようにできるようになります。

半押しした部分にピントがあうので、場合によってはピントが多少ずれることがありますが、
コンパクトデジタルカメラで海や空などの景色を撮る場合はあまり気にしなくてもOKです。

秘技~ノールック撮影法

「言われたとおりやってみたけど、どうもイマイチ気に入った写真が撮れない・・」という人、きっといると思います。
実は、そんな人向けの奥の手があります。
それは「ノールック撮影法」です。
あ、これいいな、という景色に遭遇したら、その方向にカメラを向け、液晶画面を確認しないでシャッターを切ります
運を天に任せることで、思いがけず面白い構図だったり動きのある写真が撮れることがあるのです。
この撮影法のいい点は、構図など気にせず、その分「いいな」と思う瞬間、景色を見つけることに意識を集中できることです。
デメリットもあります。それは失敗が多いこと。
といっても、失敗作も見方によっては味のある写真だったりするので、ハプニングを楽しむ気持ちでやってみてください。
ただ、何が写っているかわからないような写真ばかり、というのはさすがに悲しいので、失敗を少なくするためにも、ズームしていない状態でトライすることを薦めます。

海に入って撮る

水中の撮影についてはBeachside Magazine vol.49「海の中にカメラを持って」でも書きましたが
気軽に海に入って写真を撮る、というのは防水のコンパクトデジタルカメラだからこそできることです。
一眼カメラとハウジングという組み合わせは気軽に扱えるものではありませんし、値段もとても高くついてしまいますが、
防水仕様のコンパクトデジタルカメラであれば、値段もそんなに高くもなく、気軽に扱うことができます。
いま使っているカメラは10メートル防水なのでスノーケルで海中に潜って撮影することもできますが、
海上や海面付近でもビーチから撮るのとは違った面白い写真を撮ることができます。
例えば水面ギリギリのショットなんかも防水のカメラであれば簡単に撮れてしまいます。

僕は万が一落としたときのことを考えて、海にカメラを持っていくときには浮きのついたストラップをつけています。
ストラップ
ストラップ

壁紙ダウンロード

上の写真が壁紙になります。

編集後記

今回の写真は元は縦位置の写真だったのですが、パソコンの画面に入りきらなくなってしまうので、上を少し切りました。壁紙の方は切る前の写真を使っています。 2009.3.12

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BeachsideMagazine(ビーチサイドマガジン)は、湘南を中心に活動するデザインユニット
BeachsideWorks が、ビーチの風を湘南の風景と共にお届けするヒーリングマガジンです。


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